第2話のあとがき 2017 1/25



 第二話のあとがきになりますが、本編の最後に謎のナレーションを入れておくのは一種のこだわりになります。必殺技や能力の説明なんかも、突如として解説を始める謎のナレーションをなるべく入れていきたいと考えています。それが昭和特撮の特徴というか、お決まりのパターンが見受けられたからです。
 まず、敵の秘密基地にヒーローが侵入すると、怪人達は罠を仕掛けて基地を爆発させるといったパターンがありまして。
「この基地は放棄する!」
 怪人達は基地から撤退。
 閉じ込めていたヒーローは、爆発に巻き込まれて死ぬはずなので、怪人達としては晴れて悪事に集中できるというわけです。
 ところが、だいたいこうなります。
「ハハハハハハハ!」
 急に笑い声が、どこからともなく響いてきます。
「おのれ生きていたのか!」
「生憎だったな! 俺はこの通り生きている!」
 ではこれ、ヒーローはどうやって爆発から生存するのか。
 それこそが、急に明らかになるヒーローの能力と、それを解説するナレーションです。

 V3、26の秘密の一つ!
 レッドランプパワーとは……レッドボーンリングとは……。

 だから某映画でスイッチとかメダルに変えられていた昭和ヒーローがいるのですが、できればナレーションによる能力解説を駆使して自力で復活してくれれば完璧でしたね。敵に捕まったり、罠にかかっり閉じ込められること自体は普通によくあることなんですが、そういうのは脱出描写までやってこそだと思うのです。
 というか、あの場には七人もいたんだから、あの面子なら「パワーを集中させるんだ!」の一言でごくフツーに解決したはずですが。
 まあ、その某映画を知らない人もいるでしょうからこの辺にして――。
 捕まる又は罠にかかる、急に新しい能力を発動する、その能力をナレーションが解説する。というトリプルコンボは機会があればやりたいと思っています。
 で、あとは少しばかり自作の話に触れていきましょう。

「何を馬鹿な。そんなものがあるとするなら、さしずめマフィア、テロリスト、暴力団。私のようなごく一般の高校生を狙う意味は欠片も理解できないが、それがお前達の正体だろう」

 第一話の方の、光希が捕まっていたシーンでの台詞ですが、「それがお前達の正体だろう」の部分でちょっとドヤ顔になると昭和度が上がる気がします。おわかりになるでしょうか。わからない人には一切ピンと来ないことなのは承知ですが、わかる人にはわかるはずだと考えます。
 それから、前回のあとがきでも触れましたが。
 二人のルックスはハンサム系です。
 大事なことなのでもう一度言いますが、光希も隼乃もハンサム系です。
 イケメンという言葉ではなく、あえてハンサムという語句を押したいわけですが、昭和の格好いい人の顔ってなんかその方がしっくり来る気がするんです。
 光希がハンサム美人、隼乃がハンサム可愛い、ですかね。
 どうすればそんなキャラデザにできるか想像がつかないので、決まったデザインを公開といった予定は一切ありませんが、だいたいこんなイメージじゃね? 的な、アイディア段階の絵であれば、いつかは公開するかもしれないし、しないかもしれません。
 最後の締めの言葉として、光希の変身はまだまだ先です。